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2024.12.06
美容コラム
ニキビ跡が茶色くなるのはなぜ?NGセルフケアや効率的に治す治療法も紹介
ニキビ跡が茶色くなってしまうと、シミが増えたようで憂鬱な気持ちになってしまいます。
ニキビ跡の状態によっては、数ヶ月から半年程度で薄くなることもありますが、場合によっては数年以上治らないこともあるため、早めに対処しておくことが大切です。
この記事では、ニキビ跡が茶色くなる原因やニキビの種類別にみる色素沈着のリスク、治るまでにかかる期間などについて紹介します。
悪化させるNGケアや自宅でできる対処法、クリニックで受けられる治療法なども紹介しますので、茶色いニキビ跡にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
ニキビ跡が茶色くなる原因
ニキビ跡は、炎症を起こしたニキビが治った後に残る症状です。
赤いものや茶色いもの、紫っぽいもの、クレーターなどさまざまな種類がありますが、中でも茶色いニキビ跡はよくある症状として知られています。
では、ニキビ跡が茶色くなる原因とは何なのでしょうか。
ニキビ跡は茶色くなるのは炎症後色素沈着が原因
ニキビが治った後によくみられる茶色いニキビ跡は、『炎症後色素沈着』が原因です。
炎症後色素沈着とは、炎症や摩擦、紫外線、日焼けなどによってメラニン色素が増えすぎたり、肌のターンオーバーの遅れによってメラニン色素がうまく排出できず、皮膚の色が濃くなることを指します。
ニキビによる炎症も、炎症後色素沈着を起こす原因のひとつです。
ニキビが重症化して炎症を起こすと、炎症を鎮めようと活性酸素が発生します。それとともにメラノサイトが刺激され、皮膚を守る働きをする『メラニン色素』が過剰に生成されるため、茶色いシミのようなニキビ跡となって残ってしまいます。
色素沈着によるニキビ跡は茶色だけではない
赤や紫がかったもの、赤黒いものなど、色素沈着によるニキビ跡は、茶色だけではありません。
ニキビの炎症によって傷ついた皮膚の細胞を治そうと、皮膚内の血管が拡張して毛細血管が増生されると、皮膚を通じて赤っぽく見えます。
通常であれば、拡張した毛細血管は炎症が治ると退縮して赤みも引いていきますが、ニキビの炎症が強いと毛細血管が退縮せずに残ってしまうことがあります。
特に皮膚の奥深い部分にある真皮にまでニキビが達している場合は、長期にわたって赤みが残りやすいです。
炎症がひどく毛細血管が壊れて中の血液が漏れ出てしまうと、血液に含まれるヘモグロビンという色素が酸化して紫や赤黒い色素沈着となります。
ニキビの種類別にみる色素沈着のリスク
ニキビは進行度によって性質が変化し、症状も悪化していきます。
色素沈着が起こるリスクもニキビの種類によって異なるため、ニキビが重症化しないように早い段階で対策を行うことが大切です。
ここでは、ニキビの種類別にみる色素沈着のリスクについて解説します。
白ニキビ
白ニキビは、古い角質や皮脂が毛穴に詰まった状態です。
ニキビの初期段階で、痛みやかゆみなどはありませんが、毛穴がプツプツと盛り上がって白っぽく見えます。
白ニキビの段階できちんと治しておけば、色素沈着が起こることはほとんどありません。
しかし、そのまま放置してしまうと、症状が悪化して色素沈着のリスクも高まってしまうため、早いうちに適切な治療を受けることをおすすめします。
黒ニキビ
黒ニキビは、白ニキビが進行して毛穴の入り口がひらき、毛穴に詰まった皮脂や古い角質が空気に触れて酸化した状態です。毛穴がひらいた部分が黒く見えるため、黒ニキビと呼ばれています。
白ニキビと同様、黒ニキビの段階では色素沈着が起こることはほとんどありませんが、適切に対処しなければニキビが進行して色素沈着が起こるリスクが高まってしまうでしょう。
赤ニキビ
黒ニキビが進行すると、毛穴の中でアクネ菌などの雑菌や細菌が増殖して炎症を起こし、赤ニキビになります。
炎症によってニキビが赤く腫れ、痛みやかゆみなどの自覚症状も現れます。
赤ニキビにまで進行すると、炎症が治った後に色素沈着が起こりやすく、ニキビ跡が残るリスクも高まってしまうため、むやみに触ったり潰したりせず早めに適切な治療を受けるようにしましょう。
黄ニキビ
黄ニキビは、赤ニキビの炎症がさらに進行し、毛穴の中が化膿して膿が溜まった状態です。膿が黄色く見えるため、黄ニキビと呼ばれています。
ニキビの炎症が毛穴の奥深くにまで達して細胞膜にダメージを与えてしまうため、色素沈着やクレーター状のニキビ跡が残りやすい状態だといえます。
膿が表面に見えていると潰したくなってしまうかもしれませんが、ニキビ跡を残さないためにも、無理に指で膿を押し出さないよう注意しましょう。
茶色いニキビ跡が治るまでにかかる期間
色素沈着による茶色いニキビ跡が治るまでにかかる期間は、ニキビの炎症が皮膚のどの部分にまで達しているかで異なります。
皮膚の一番外側の『表皮』に色素沈着が起こった場合は、ターンオーバーによって数ヶ月〜半年程度で徐々に薄くなっていきます。
しかし、表皮の奥にある真皮にまでダメージを与えるほど重症化したニキビが治る過程で色素沈着を起こした場合は、すぐに治ることはありません。
なぜなら、真皮はターンオーバーの周期が4〜5年かかることもあるからです。
年齢を重ねて新陳代謝が下がると、ターンオーバーの周期が長くなり、茶色いニキビ跡が薄くなるまでに数年以上かかる可能性もあります。
色素沈着を悪化させるNGセルフケア
色素沈着によるニキビ跡は、表皮にできたものであれば自然と薄くなる可能性がありますが、悪化してしまうと自力で治すことが難しくなってしまいます。
これ以上色素沈着を悪化させないためにも、やってはいけないNGセルフケアについて知っておきましょう。
ニキビを潰す
ニキビを無理に潰してしまうと、感染リスクが高まったり炎症が周囲に拡大したりして、ニキビが悪化することもあります。
そうなってしまうと、皮膚が治っていく過程でメラニンが過剰に生成されて、ニキビ跡として色素沈着が残る可能性が高まってしまいます。
色素沈着が表皮にあれば数ヶ月〜半年程度で薄くなっていきますが、炎症が真皮にまで達してメラニンが真皮にまで溢れてしまうと、1年や2年で消えることはないため、ニキビを潰さないようにしましょう。
顔をこすりながら洗う
ニキビやニキビ跡があると、顔をよく洗おうと無意識にこすってしまうこともあるかもしれません。
しかし、顔を洗うときにこすってしまうと、肌に強い刺激が加わって肌を守るためにメラニンが増生されて色素沈着が悪化してしまいます。
気づいたときには色が濃くなっている可能性もあるため、顔をこすりながら洗うのはやめましょう。
何度も洗顔する
1日に何度も洗顔をすると、皮脂が何度も洗い流されて皮膚が乾燥します。すると、皮膚のバリア機能が低下して皮脂が過剰に分泌されるため、ニキビを治すどころか悪化させてしまうことがあります。
ニキビが悪化すると、ニキビ跡に色素沈着が起こる可能性も高まってしまい、ニキビが治ったときに顔が色素沈着だらけだったということにもなりかねません。
特に熱いお湯で洗顔している場合は、必要な皮脂まで洗い流され、より一層肌が乾燥しやすくなってしまうため注意が必要です。
ニキビケアをしない
ニキビのケアをきちんとせずそのまま放置してしまうと、皮膚の深い部分にまで炎症が達して数年以上消えないシミのような色素沈着が起こってしまいます。
髪の色が黒いことからも分かるように、黄色人種である日本人は黒色メラニンが多く、色素沈着が目立ちやすいといわれているため、ニキビが悪化してニキビ跡が残らないよう注意しましょう。
自宅でできる茶色いニキビ跡対処法
茶色い色素沈着によるニキビ跡は、自宅でセルフケアを行えば、皮膚のターンオーバーが促進されて薄くなる可能性があります。
ここでは、自宅でできる茶色いニキビ跡対処法を紹介します。ぜひ根気強く続けてみてください。
正しい方法で洗顔する
茶色いニキビ跡を改善するには、以下のように正しい方法で洗顔することが大切です。
- 手を洗う
- ぬるま湯で顔を流す
- 洗顔料をしっかりと泡立てるか、泡タイプの洗顔料をたっぷりと手に取る
- 泡を顔全体にのせてこすらないように指の腹でクルクルとマッサージする
- 洗顔料が残らないよう、ぬるま湯で優しくすすぐ
- 清潔なタオルを肌に当ててこすらないように水分を吸い取る
上記でも紹介したように、洗いすぎは肌を乾燥させて色素沈着の悪化につながるため、顔を洗うのは朝と晩の2回にしておきましょう。
入念に保湿する
茶色いニキビ跡をセルフケアで少しでも薄くするには、入念な保湿も重要です。
スキンケアアイテムはできるだけ低刺激なものを使い、以下の手順でしっかりと保湿しましょう。
- 化粧水を手のひらで人肌程度に温める
- 化粧水を肌にのせて手のひらで優しくなじませる
- 化粧水がなじんだら、乳液を肌につける
洗顔後の肌は、角質が落とされてバリア機能が低下しています。外部刺激に弱い状態となっているため、保湿は洗顔後すぐに行いましょう。
市販薬を使用する
色素沈着によるニキビ跡のセルフケアには『L-システイン』や『ハイドロキノン』を配合した市販薬を使用するのもおすすめです。
L-システインはアミノ酸の一種で、メラニンの生成を抑えたり、皮膚のターンオーバーを促進したりする働きがあります。
ハイドロキノンにはシロチナーゼ(酵素)の働きをブロックしてメラニンの生成を抑えたり、直接メラニン色素に働きかけてシミを薄くしたりする働きがあります。
ビタミンCと一緒に摂ることで色素沈着を抑える効果が高まるため、ビタミンCも配合しているものを選ぶとよいでしょう。
紫外線対策をする
色素沈着によるニキビ跡は、紫外線に当たると日焼けして茶色い部分が目立ったり消えにくくなったりするため、日頃から紫外線対策を行うのがおすすめです。
日焼け止めを使用するだけでなく、帽子や日傘、サングラスなどを併用して、紫外線を徹底的に防ぎましょう。
ニキビに触れない
できてしまった色素沈着を薄くすることも大切ですが、新たなニキビ跡ができないようにすることも、茶色いニキビ跡の減少につながります。
ニキビを触ったり潰したりすると、色素沈着だけでなくクレーター上のニキビ跡の原因にもなるため注意しましょう。
生活習慣を整える
茶色いニキビ跡の症状を軽減するには、生活習慣を整えることも重要です。
ビタミンB群やビタミンCを多く含む食品を積極的に取り入れ、バランスのよい食事を心がけたり、睡眠の質を向上させて自律神経を整えたりして、ターンオーバーの乱れを整えましょう。
入浴や適度な運動も、血行を促進してターンオーバーの乱れを防ぎます。
茶色いニキビ跡を効率的に治すおすすめ治療法
クリニックでは、ニキビ跡の種類に応じた適切な治療が受けられます。色素沈着に直接作用して薄くする効果が期待できる施術もあるため、茶色いニキビ跡がなかなか治らない場合は検討してみるとよいでしょう。
ここでは、茶色いニキビ跡を効率的に治すおすすめ治療法を4つ紹介します。
イオン導入
イオン導入は、皮膚に微弱な電流を流して皮膚表面のバリア機能を弱めることで、ビタミンCやトラネキサム酸などの美容成分を肌の奥に届ける施術です。
まれに術後に肌の赤みやかゆみなどが生じることもありますが、美容成分が肌の真皮にまで達するため、ニキビ跡の赤みや色素沈着を改善する効果が期待できます。
→当院の『イオン導入』
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、電気の力で皮膚表面に一時的に微細な穴をあけて皮膚の深いところまで美容成分を浸透させることで、ニキビやニキビ跡、毛穴や皮脂詰まりなどの改善が期待できる施術です。
成長因子やヒアルロン酸など、従来のイオン導入では浸透させることが難しい比較的大きな分子も、皮膚の奥深くまで届けられます。
ただし、まれにアレルギー反応が起こったり、一時的な赤みや刺激が生じる可能性があります。
→当院の『エレクトロポレーション』
ピーリング
ピーリングは肌に薬剤を塗布して古い角質や汚れを除去する施術です。
いくつか種類がありますが、皮膚のターンオーバーを促進する効果が期待できるものもあるため、茶色いニキビ跡にお悩みの方におすすめです。
なお、施術中は薬剤によるピリつき感が生じる可能性もあります。敏感肌や乾燥肌の方は、施術前に医師に相談するとよいでしょう。
→当院の『ピーリング』
ジェネシス
ジェネシスとは、CUTERA社が製造した皮膚治療複合機です。
低出力のロングパルスYAGレーザーを皮膚に高速で照射することで、肌表面の古い角質や汚れを剥がし、色素沈着によるニキビ跡の改善をサポートします。
ダウンタイムがほとんどないため、人と会う機会の多い職業の方でも受けやすいのが特徴ですが、複数回施術を受ける必要がある点に注意しましょう。
→当院の『ジェネシス』
まとめ
ニキビ跡が茶色くなるのは、ニキビの炎症によってメラニン色素が過剰に生成されるためです。
メラニンが表皮にたまっていれば、セルフケアでも改善できる可能性がありますが、真皮に達している場合はクリニックで治療を受けなければ薄くするのは難しいといわれています。
また、色素沈着が起こらないように早期からニキビケアを行うことも大切です。ぜひ本記事を参考に茶色いニキビ跡を改善してきれいな肌を取り戻してください。
ガーベラ美容クリニックでは、色素沈着による茶色いニキビ跡に効果的なさまざまな治療方法を取り揃えています。
LINEやWEBからお気軽に予約していただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。