BLOG
ブログ
2024.10.15
美容コラム
シミ取りレーザーのダウンタイム期間はどれくらい?症状や施術後の過ごし方について解説
クリニックで行えるシミ取りレーザーには、ダウンタイムと呼ばれる期間があることをご存知でしょうか。
ダウンタイムとは、施術によるダメージを受けてから肌が元の状態に戻るまでの期間を指し、この期間中には痛みや腫れなどの症状が現れることがあります。
この記事では、シミ取りレーザーのダウンタイム中に現れる症状や期間について詳しく解説します。
ダウンタイム中の過ごし方のポイントやシミ取りの色素沈着が消えない場合の対処法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
シミ取りレーザーのダウンタイム期間は何日?
シミ取りレーザーのダウンタイム期間は1〜2週間程度です。
レーザー治療にはさまざまな種類があり、それぞれダウンタイム期間が異なります。
レーザー治療の種類 | ダウンタイム期間 |
---|---|
フォトフェイシャル(IPL) | 数時間〜数日 |
レーザートーニング | 数時間 |
QスイッチYAGレーザー | 7~10日程度 |
ピコレーザー | ピコトーニング:ほとんどない |
ピコフラクショナル:数日 | ピコスポット:数日~2週間 |
またレーザーの種類だけでなく個人の肌状態や施術内容、施術部位によってもダウンタイム期間が異なるため、上記はあくまでも目安として考えましょう。
さらにアフターケアを怠るとダウンタイム期間が長引いてしまうことがあるため、施術後は医師の指示に従って正しいアフターケアを行うことが大切です。
シミ取りレーザーのダウンタイム中に起こることがある症状
シミ取りレーザーのダウンタイム中に起こることがある症状として、以下が挙げられます。
- 痛み
- 赤みや腫れ
- 水膨れ
- かさぶた
- 炎症後色素沈着
ここでは上記5つの症状についてそれぞれ解説します。
痛み
レーザーを肌に照射するため、施術後は軽いやけどのようなヒリヒリとした痛みが出ることがあります。
痛みの感じ方には個人差があり、ほとんど痛みが気にならない方もいれば、痛みを強く感じる方もいます。
痛みが気になる場合は、濡れたタオルやタオルにくるんだ保冷剤を患部に当てて冷やすことで、痛みを和らげることが可能です。
赤みや腫れ
レーザー治療後は、赤みや腫れなどの症状が現れる場合もあります。
これらの症状は一時的なもので、時間の経過とともに徐々に和らいでくるもののため、過度に心配する必要はありません。
また場合によってはかゆみが現れたりすることもありますが、患部を掻いてしまうと肌が傷ついてしまうため注意しましょう。
痛みや赤み、腫れ、かゆみなどは、患部を冷やすことで症状を緩和できます。
水膨れ
レーザー治療後は肌が軽いやけどのような状態になるため、水膨れができることがあります。
水膨れは触って破ってしまうと跡が残る可能性があるため、気になっても患部を触ったり掻いたりしないように注意しましょう。
水膨れもほかの症状と同様、数日程度で改善されます。
かさぶた
レーザー治療により破壊されたメラニン色素は、徐々に皮膚の表面に浮かび上がり、かさぶたになります。
かさぶたは1~2週間程度で自然に剥がれ落ち、新しい皮膚組織が再生されます。
無理にかさぶたをはがすとシミや傷跡になる恐れがあるため、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
なお、かさぶたは必ずできるわけではなく、レーザーの種類や出力、シミの薄さや深さによってはできないこともあります。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、レーザーの照射から1か月ほど経過した頃に肌に現れる症状です。
かさぶたが剥がれ落ちた後、新しく再生された肌に褐色~淡い紅色のシミのようなものが現れます。
これはレーザーによって炎症が起きた際、メラノサイト(メラニン色素を作る細胞)が刺激を受け、メラニンが過剰生成されて肌内部に蓄積されてしまうために起こる症状です。
肌のターンオーバーによって徐々にメラニン色素が排出されていくことで改善されますが、症状が治まるまで3か月~半年ほどの期間が必要となります。
シミ取りレーザーのダウンタイム中の過ごし方のポイント
シミ取りレーザーのダウンタイム中は、以下のポイントを押さえて過ごしましょう。
- 紫外線対策を徹底する
- 保湿を徹底する
- 肌に刺激を与えないようにする
- 激しい運動や長風呂は控える
- 保護テープをはがすタイミングは医師の指示に従う
ここでは上記5つのポイントについてそれぞれ解説します。
紫外線対策を徹底する
レーザー治療後のダウンタイム中は、紫外線対策を徹底することが大切です。
レーザー治療後の肌はとても敏感な状態で、紫外線によるダメージを受けやすくなっています。
紫外線によって炎症が起こると炎症後色素沈着の原因にもなるため、普段以上に紫外線に気を付けて過ごすようにしましょう。
具体的な紫外線対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- 日焼け止めを毎日塗る
- 帽子や日傘を使用する
- UVカット生地の衣服を着用する
- UVカットコスメを使用する
- 紫外線の強い時間帯の外出を控える
屋内でも紫外線の影響は受けるため、外に出かけない日や天候の悪い日でも日焼け止めを塗ることが大切です。
日焼け止めはPAやSPF値の高い商品を選び、2~3時間おきに塗り直すことをおすすめします。
保湿を徹底する
レーザー治療後は肌がダメージを受けやすい状態になっているため、保湿を徹底することが大切です。
濃度の高い有効成分が配合されている化粧品は刺激が強い可能性があるため、なるべく低刺激の高保湿クリームを選びましょう。
セラミドやスクワランなど、肌のバリア機能をサポートする成分が配合されている商品だとさらに良いでしょう。
上記のような成分は敏感肌向けの商品に配合されていることが多いため、選ぶ際には参考にしてみてください。
肌に刺激を与えないようにする
レーザー治療後の肌はとても敏感な状態になっているため、刺激を与えないように注意しましょう。
患部をこすったり触ったりすると、それが刺激となり、炎症後色素沈着の原因となることがあります。
メイクをする際や洗顔をする際、タオルで肌を拭く際などは特に注意が必要です。
激しい運動や長風呂は控える
レーザー治療後しばらくは、激しい運動や長風呂は控えましょう。
運動や長風呂によって大量に汗をかくことで肌に刺激を与える恐れがあるほか、血行が促進されると赤みや腫れなどのダウンタイム中の症状が長引く可能性があります。
ストレッチや散歩等、汗をかきすぎない程度の軽い運動にとどめておきましょう。
保護テープをはがすタイミングは医師の指示に従う
レーザー治療後は患部に保護テープが貼られますが、このテープをはがすタイミングは医師の指示に従いましょう。
医師の指示を無視して無理に保護テープをはがすと、炎症後色素沈着の原因となる可能性があります。
保護テープは肌を外部の刺激から守ったり乾燥を防いだりする効果があるため、無理にはがす必要はありません。
保護テープをはがすタイミングも含め、治療後のダウンタイムの過ごし方は医師の指示に従うことが大切です。
シミ取りの色素沈着が消えない場合の対処法
シミ取りの色素沈着が消えない場合の対処法は以下の通りです。
- 外用薬を使用する
- 内服薬を服用する
- ピーリングやピコレーザーを検討する
ここでは上記3つの対処法についてそれぞれ解説します。
外用薬を使用する
シミ取りの色素沈着が消えない場合は、外用薬を使用すると症状が改善される可能性があります。
代表的な外用薬には『トレチノイン』と『ハイドロキノン』が挙げられ、メラニンの排出を促したりメラニン生成を抑えたりする効果が期待できます。
- トレチノイン:ターンオーバーを促進し、メラニン色素の排出を促す
- ハイドロキノン:メラニンを作る細胞や酵素の働きを抑え、メラニン生成を抑制する
これらの外用薬はクリニックで処方してもらえるため、なかなか色素沈着が消えない場合は医師に相談してみてください。
内服薬を服用する
シミ取りの色素沈着が消えない場合は、内服薬を服用するのも一つの方法です。
代表的な内服薬には『シナール』や『トラネキサム酸』、『ハイチオール』、『ユベラ』などがあり、それぞれ以下のような効果が期待できます。
- シナール:メラニン色素の形成を抑制し、還元を促進する
- トラネキサム酸:メラニン色素の生成を抑える、炎症を抑える
- ハイチオール:ターンオーバーを促進し、メラニン色素の排出を促す
- ユベラ:肌の酸化を防ぎ、メラニン色素の生成を防ぐ
外用薬が肌に合わなかった場合には、肌の内側から症状の改善を促す内服薬を服用するのがおすすめです。
ピーリングやピコレーザーを検討する
シミ取り治療後の色素沈着が消えない場合は、ピーリングやピコレーザーを検討してみるのも良いでしょう。
1年以上色素沈着が改善されない場合、真皮層にメラニン色素が蓄積されてしまっている恐れがあり、セルフケアでは改善が難しい可能性があります。
この場合は症状に応じた施術での治療が必要となります。
医師による診察が必要となるため、まずはカウンセリングで相談してみてください。
シミ取りレーザーのダウンタイムに関するよくある質問
シミ取りレーザーのダウンタイムに関するよくある質問をまとめました。
- 施術後は仕事を休むべき?
- 施術後の治療部位の隠し方は?
- メイクはいつからOK?
- 保護テープはどれくらい貼っておけばいい?
- 施術後のダウンタイムを短くするには?
ここでは上記5つの質問についてそれぞれ解説します。
施術後は仕事を休むべき?
シミ取りレーザーはダウンタイム中に赤みや腫れ、かさぶたなどの症状が現れるものの、仕事に影響を与えるほど重い症状ではありません。
さらに上記の症状はいずれもメイクで隠せるため、基本的に仕事を休む必要はないでしょう。
ただし全顔治療を行う場合はメイクで隠すのが難しい可能性があるため、治療のタイミングは慎重に検討することをおすすめします。
施術後の治療部位の隠し方は?メイクはいつからOK?
施術後の治療部位はメイクやマスクで隠せます。
メイクは基本的に当日から可能ですが、刺激の強いアイテムを使ったり強い力で擦ったりするのは避けたほうが良いでしょう。
メイクをする場合はなるべく低刺激の化粧品を使用し、可能であればメイクはしないで過ごして肌への負担を減らすのがおすすめです。
保護テープはいつまで貼っておけばいい?
レーザー治療後の保護テープを貼っておく期間は、医師の指示に従いましょう。
基本的には最低でも7日間は貼っておく必要があり、照射後10日程度は貼っておくのが理想です。
医師の判断によって保護テープをはがすタイミングが異なるため、あくまでも上記の期間は目安となります。
個人の肌質や施術部位によっても異なるため、必ず医師の指示に従うようにしてください。
施術後のダウンタイムを短くするには?
シミ取りレーザー施術後のダウンタイムを少なくするポイントは以下の通りです。
- 紫外線対策を徹底する
- 保湿ケアを徹底する
- 運動や飲酒はなるべく控える
紫外線対策や保湿ケアを徹底することにより、患部がよりスムーズに回復できます。
スキンケアや生活習慣にも気を配り、なるべく肌に負担をかけないようにすることが大切です。
まとめ
シミ取りレーザーのダウンタイム期間は1〜2週間程度です。
ただしレーザーの種類や個人の肌状態、施術内容、施術部位によってもダウンタイム期間が異なるため、上記はあくまでも目安となります。
またダウンタイム中は痛みや赤み、腫れ、水膨れ、かさぶた、炎症後色素沈着などの症状が現れる場合があります。
ダウンタイム中は紫外線対策や保湿ケアを徹底し、肌に刺激を与えないように過ごしましょう。
ガーベラ美容クリニックでは、QスイッチYAGレーザーを使用したシミ取りを行っています。
レーザーの他にも、シミの状態やご希望に合ったさまざまな治療を提供しているため、シミにお悩みの方はぜひ一度当院までご相談ください。