ショートスレッドは、美容外科で行われる糸(スレッド)リフトの一種ですが、刺入する針・糸が非常に細いことが特徴です。通常の糸(スレッド)リフトでは全長10-20cmの太めの糸を使用しますが、ショートスレッドはその名の通り短く(30-50mm)、髪の毛ほどの細さです。糸の性状は、トゲ(コグ)のついていないPDO製(※)のモノスレッドであり、組織に対する牽引力(引き上げ効果)はやや弱いですが、複数の糸を格子状に挿入することで、皮下組織を補強してたるみを予防したり、皮膚に刺激を与えてハリを出すなどの効果が期待できます。
※PDOは、生物分解性の合成ポリマーで、6か月ほどかけて体内で溶けて吸収されます。糸(スレッド)リフトの素材としては一般的であり、安全性が高いため外科手術の縫合糸としても長期間使用されています。アレルギーや副作用もほとんどありません。PDOが分解される過程でコラーゲンの生成が促進されるので、肌質改善や色調改善の効果があります。さらに脂肪萎縮作用もあり、小顔効果もあるほか、ボディタイトニングにも効果的です。

ショートスレッドには、糸による施術直後のひきつれやボコつき、違和感のある輪郭になるなど通常の糸(スレッド)リフトで生じる可能性のある副作用はありません。このような副作用が心配な方は、ハイフなど機器でのたるみ治療をショートスレッドと併用することで、よりしっかりとしたリフトアップを行うことが可能です。